私は城壁を見上げた。どの窓にも明かりはついていなかった。大きな木のドアのカギが開けられる音がして、静かに開いた。白髪の老人が立っていた。「ようこそわが家へ。ドラキュラ城へお入りなさい。ハーカーさん」と老人は言った。中に入ると、老人が私の腕をとった。おそろしく力が強く、氷のように冷たかった……・。吸血鬼ものの最高傑作といわれる『ドラキュラ』の簡約版。
〔19.8 × 12.8cm 52ページ〕
Stoker, Bram; (RT) Tarner, Margaret; (IL) Dixey, Kay
Macmillan Heinemann ELT
Text (C) Margaret Tarner 1982, 1992, 2002, 2005Design and illustration (C) Macmillan Publishers Limited 2002, 2005